車中泊・テント泊、両用FF暖房(フリードにFFヒーター搭載)

塩コショウ

2024年12月11日 08:00

●2022/02
ポータブルFFヒーターなるものがアマゾンで売られています。
車載FFヒーターを持ち運びできるようにしたもので、燃料タンク(灯油)と燃焼ユニットが一体になっています。
これまでは装置が大きかったため、フリードのような小型車では置き場所がなく導入は難しいと考えていましたが、小型化した新型によりその問題は解消されたと感じています。
車に固定するタイプは燃料タンクが無いためもっと小さいですが、それでも使わない時期は邪魔なだけで余計な荷物です。ポータブルFFヒーターなら車から降ろせるのでそうした問題はありません。なにより、燃料管や排気管などの工事が不要なので手軽に導入できます。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B09B4TS6SG/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o06_s00?ie=UTF8&th=1

この装置が車中泊を快適にするのは間違いないのですが、外でも使えますよね。
例えば、以下のような状況ではどうでしょう?
気温マイナス5℃、雪が降りしきるなかタープを張って焚火と食事を楽しむ。くつろぐのと寝るのは車内。

●これまでの冬キャンプ
外では、「椅子の後ろに反射式ストーブ+正面は焚火」でそれなりに暖かい。車内では「シングルガスバーナー+電気毛布」です。あまり暖かくない、火災の危険性MAX、一酸化炭素の危険性MAXなので、周りに誰もいない時は車のエンジン暖房を使うことになります。
シングルバーナー暖房
ブルーシートタープ+反射式ストーブIN
ブルーシートタープ これでいんじゃないか?

●ポータブルFFを使った冬キャンプ
外では、椅子の下部方向に温風を吹き付けることができるので、ケツと背中が暖かい(反射式ストーブは背中のみ暖かい)、正面は焚火。真冬でも春の心地良さです!
車内では、オーバースペックな暖房能力で気温25℃以上、パンツとTシャツで過ごせる。羽毛の寝袋?そんなものはいらない肌掛け1枚で十分でしょ!しかも一酸化炭素の心配全く無し。
エンジン暖房は1時間でガソリンを0.7L程度使いますが(2000ccクラス)、FFヒーターは1時間で灯油0.12L程度の消費で済みます。圧倒的に優れた燃費は24時間連続使用を可能にします。

ということを想像しながら購入。以下、これまでの状況を記載しておきます。
1、とりあえず排気管だけ付けて、灯油入れて、BAT繋いでONしたら動きました。
しばらく運転後、一旦OFFしてもう一度やってみるとBATが落ちました。起動時のピークwが130W前後になります。出力がDC12V10A(120w)のBATだと足りないんでしょうね。BATを充電しながらだと起動できるので、BATの容量が少しでも減ると130wの瞬間出力に耐えらずギリギリ点火できないのでしょう。DC12V15AのBATが理想ですが値段が高すぎです。瞬間150wを出せるAC-DCコンバータが無難ですかね。
設定で点火装置の出力85w(初期設定)を35wなどに変更できる模様、おそらく35wにすると起動までの時間が長くなるのでしょうが、説明書を見ても分からない。。。これができれば低出力の安いBATが使えるのに。。。(点火+送風ファン+燃料ポンプがMAXで動くので、この時130wを超える。点火を85→35にすれば120wのBATで十分ということ)。
暖房出力最弱の安定運転状態になるとDC8~10wの電力使用量になります。

2、AC-DCコンバータ購入
瞬間DC150wを出せるAC-DCコンバータを購入して試したところ無事起動できました。BAT残量が減っても大丈夫でした。
注意:BATのAC出力からAC-DCコンバータを使って起動した場合、BATのAC出力が最大260w前後必要になります。自分のBATは最大AC300w出せるものだったので大丈夫でした。最大AC200wのBATも持っていたため試してみたらダメでした。

3、燃料ポンプの音対策
カチカチという音がうるさいです。燃料ポンプは吸音材で包まれているのですがダメです。
新たに吸音材を購入し2重に燃料ポンプを包むとまあまあ大丈夫。もう少し静かにしたいのでケースの内側にも吸音シートを張り付けました。

写真:消音のため燃料ポンプ消音材で包み、吸気フィルターと排気マフラーを付けた様子(少しでも音を少なくするため)
太いダクトは試験使用のためとりあえず付けている物。


4、車内での試験使用
本体は助手席またはその足元に置きます。排気口は助手席の窓から出す。窓は7cmぐらい開けっ放しです。
(写真の排気ダクトは試験用です。25mmの細いやつを注文中)

音がうるさいので最弱運転で使います。それでもでもそれなりの音で、エンジンのアイドリングと同じくらいと思った方がいいでしょう。車の外では音はほぼ聞こえないので、隣のキャンパーの迷惑にはならないでしょう。(布一枚のテント内で使うときは距離をとらないとダメですね)。

外気温3℃前後で28℃まで上がりました。その後は暑すぎるので窓をもっと開けてしまいました。

燃料タンクの容量は3Lちょいですが、燃料引き込みチューブがタンクの底ではなく横についている(けっこう高い位置)ので、灯油0.5Lぐらい残して燃料切れになります(本体を傾ければいいか?)。実質2L程度の容量と思った方がいいでしょう。


5、一酸化炭素警報器
寝ているときに排気管が外れてもわかるように一酸化炭素警報器を使っています。1個だと足りません、ガスバーナーを暖房器として使ったとき片方では検出できたのにもう片方は検出できない場合があったので、異なるメーカーの警報器を2つ用意した方が安心です。


6、外で使ってみました
タープ下で使ってみました、排気管は延長せずこのまま使います。こうなるとただのファンヒーターですね。
温風がケツに当たるように配置。
まあまあいいのですが、背中が寒い。。。この時の気温が1℃、風が7m/s、風で温風が流される。。。
反射式ストーブの暖かさが分かっているので、それと比べてしまう。。。反射式の遠赤外線効果の方が優れているのかな?

うーん、吹き出しダクトを付けてケツと背中にジャストに温風が当たるように微調整してみようかしら?
出力を上げればいいのですが、そうすると作動音が大きくなるので。。。

最小出力でも、コールマンのノーススターランタンのシュコーっていう音、あれをを2~3個使ってるような感じですね。
あと燃料ポンプのカチカチという音。
隣とは20m以上は離れたいですね。車の中で使っている分には近くても大丈夫と思います。


7、車内での使用
・実使用1回目
外気温-2℃、無風、暖房出力最低、窓隙間7cm。車内温25℃以上になるので就寝時OFFにしたら2時頃寒くて目が覚める、またONにしてそのまま朝までつけっぱなし。
自動温度制御ができるはずなので、次は20℃ぐらいの設定にして寝てみようかと思います。
設定温度に達すると、最低出力の運転になるだけでOFFにはなりませんでした。窓をもっと開けるしかないですね。

・実使用2回目
外気温-6℃、無風、暖房出力最低、窓隙間7cm、車内温21℃、朝までつけっぱなし。

・実使用3回目
外気温-2℃、風5m/s、暖房出力最低、窓隙間7cm、車内温18℃、朝までつけっぱなし。
窓がやや風上側を向いていたため、隙間からの吹込みが多く車内温度が上がりませんでした。窓が風下を向くように車の配置を変えると22℃ぐらいまで上がります。車の位置を変えられない時のために窓の隙間をふさぐ工夫が必要と感じた日でした。

・2024/01
きっちり使えてます。
ほぼ毎週2泊3日の車中泊キャンプで使っていますが不具合なしです。

・2025/01
スタート時に内部排気ファン?の調子がイマイチになりました(排気の音がへん)、一度OFFしてから再度ONすると普通に使えます。



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