道具を減量する ケトルNo1、ラーメンクッカー、鉄板
常に道具を減らすことを考えています。
ウルトラライトを目標とした登山でもなく、車でオートキャンプ場行くんだから荷物が多くてもいいじゃないか?と思われるかもしれませんが、船道具を積まなければならないので、その分なにかを削らないとならない。。。
なにより、キャンプの回数が増えるほど、道具の準備と片付けが面倒になります。
ですので、道具の量を減らすため、できるだけ専用品を避け兼用できる品物を、そして小さい物を購入するようにしています。
私はケトルNo1を愛用していますが、これを購入するとき、イーグルプロダクツの0.7Lタイプにするかしばらく迷いました。
●ケトルNo1(スノーピーク 径12cm*深さ8cm 900ml ステンレス 日本製)
なぜなら、イーグルのケトルがコンパクトなうえ、とてもカッコいいから。。。
下の写真、かっこいいですねー。
他にもケトルはたくさんありますが、焚火で湯沸かしする場合重要なのは、吊り下げフックの部分と思っています。
当然、ヤカンには必ずついていますが、握る部分にプラスチックなんかが付いている物はダメです。
メラメラの炎の中では溶けてしまします。
それと、形がアーチ状でない物(頂点が無い)もダメです。
炎のなかから火箸や枝なんかの棒に引っ掛けて取り出すことができません。
横に取っ手だけついているキャプテンスタッグのラーメンクッカーも持っていますが、熱くて取るのに苦労します。
No1には横に延びる取っ手が付いています。状況によってフックと使い分けれるのがいいです。
No1は、ヤカン+鍋+炊飯+洗面器+スタッキングができる多機能ケトルです。
イーグルがどんなにカッコよくても、この機能性には勝てませんでした。
素材に関しては、雑に扱っても耐えれる強靭なステンレスの一択です。
どうせ、煤や焦げを取るのに金タワシでガシガシこするので、コーティングされている物なんかは論外です。
アルミの融点は660℃、空焚きすると穴が開きます。ステンレスの融点は1400~1500℃なので大丈夫。
●ラーメンクッカー(キャプテンスタッグ 径10.5cm*深さ7.5cm 570ml ステンレス 日本製)
水加減が分かるように内側にはメモリがついています。これは0.5or1.0合の米を炊くのにちょうどい大きさです。
最近、炊飯はこれでしかしません。昼ラーメン、夜パスタor丼、朝たまごかけごはんor目玉焼きごはん、といった具合にフル活用しています。
難点は、吊り下げフックがないので焚火の中から取り出すとき苦労すること(火箸使って取り出します)。
ラーメンクッカーなのに即席ラーメンが入らない!とコメントする方がいますが、麺は半分に折って煮ます。パスタも半分に折って煮ます。
●デミタスカップ(エバニュー 径7.5cm*深さ5.5cm 220ml、チタン、日本製)
家にあった普通の陶器のカップを持ち歩いていましたが、ある日地面に落とし砕けました。残りの泊まりをカップ無しで過ごし大変不便な思いをしたので、決して割れることのないカップを購入。
ラーメンクッカーの中にしまいたかったので、一番小さいサイズをチョイス。容量が足りないかなと思いましたが十分でした。
●テトラドリッパー(ミュニーク ケースはもっていません本体だけ買いました。日本製)
収納時の薄さが究極です!
素材がポリプロピレンのタイプもありますが、収納と耐久性を優先しステンレスタイプを購入。
以上、ケトルNO1、ラーメンクッカー、カップ、ドリッパーの順で、全部重ねてケトルNO1の中に収納します。
●ステンレスタッパー
フライパン類は、100均で売っているステンレス容器。
取っ手付きのステンレスフライパンも100均であります。それもいいのですが洗う時ジャマですよね。そう考えるとただの容器の方がいいかなと。
中にサラダとか具材を入れて持っていくという本来の使い方もします(密閉フタがついてますからね)。
弱点は、素材が薄いので蓄熱性がなく熱ムラが生じること。
安定した熱が必要な場合は、下で紹介するヨコザワ鉄板を敷いて調理します。
大~小いろいろありますが、状況に合わせてできるだけ小さい物を1個もっていきます。
最近は料理簡素化しすぎて、フライパン類は使わなくなってます(2022年)
●鍋つかみ
アルミ製なので小さくて軽いです。優れモノです。ステンレスタッパーを掴んでフライパンにします。
800円ぐらいの安いやつを購入したところ、バリがひどかったのでヤスリでけずりました。
ラーメンクッカーをフライパン替わりして使うことがありますが、付いている取っ手は短くて使えたものではないので、この鍋つかみを使います。
これも使わなくなったなー(2022年)
●ヨコザワテッパンハーフ(縦14.8cm*横12cm 厚さ4.5mm 580g 日本製)
最近は網は使わずこの鉄板だけ使うようになりました。
網だと、洗剤と大量の水を使ってゴシゴシ洗わないとならないですよね。水道が無いところではそれができない。
1泊なら使い終わったまま家に持ち変えればいいですが、2、3泊の場合そのままっていうのもね。。。
それに対して鉄板は洗う必要がありません。
もちろん、リセットするために相応の作業は必要ですが、その場でまた使えるようにできます。
スクレーパーで焦げを削り落としながら、油塗って適当な大きさに裂いた新聞紙でふき取る。何回か繰り返す。真っ黒になった油まみれの新聞は焚火で焼却。
表面が波型、フチが高くなっている、取っ手部分が複雑な形状の物などいろいろな鉄板がありますが、これができるのは裏も表もないヨコザワ鉄板のみです。
もう一つ利点は、鉄板は蓄熱能力が高いので、不安定な焚火の炎の影響を和らげてくれます。
また、煙が直接肉に当たらないので煙臭くなりません。
これより薄い鉄板3mmや、厚い鉄板6mmなどがありますが、
蓄熱性と重さのバランスを考えると、これくらいの大きさと厚さでいいと思います。
ちなみに、この鉄板についてくるヤットコは全然ダメなので、別のきちんとしたものを買いましょう。
以上、小さなヤカン2つ(これのみのことが多い)、小さなステンレスタッパー、小さな鉄板の4品ぐらいで調理をこなします。
こうした物品減量のデメリットは、調理のレパートリーが少なくなってしまうこと。食事は、腹を満たせればいい程度の考えの方でなければ無理かもしれません。(私は酒さえあれば大丈夫なので続けられていますが。。。)
最後に、焚火の煤で汚れたクッカー洗いについて。
以前は、重曹で煮たり、ボンスターやカナタワシでこすったりして、ピカピカの状態を維持していました。
が、今はしません。キリがないです。
手にもって、煤がつかなくなる程度にカナタワシでこすって洗うだけ。おかげで鍋の外側は分厚いタール層でコーティングされてます。